J君が滞在した2泊3日に起こった面白エピソードを少し報告します。
@漢字が大好き
普通外国の方って漢字を苦手としているケースが多いと思っていたのですが、 J君はすごかった!娘の
(小4) 国語の教科書を手にとって 「この漢字は知っています。」 とか言って、も〜書く書く。終わり無き旅の始まり…って感じ。 だんなさんも
「おっ!合ってる合ってる。」 とか言って花マルあげたりするから J君ももともと高い鼻をさらに高くしちゃって、「これも知ってる、これも知ってる…」
と 彼の漢字自慢(?)は延々と続いた…。
でも、J君のすごいのはこれだけではありません。 中には間違える漢字も当然あり、「違うよ、こうだよ。」
って教えると、 すぐに復習タイムが始まる。何度も正しい文字を書いてその場ですぐに覚えようとする。 私の英語に対する情熱よりも彼の日本語に対する情熱の方が、上を行ってるかも、と感服いたしました。
Aゲームが大好き
J君はゲームが大好きなんですね。うちにも任天堂のゲーム機(64)があり、 子供達といっしょに遊んでいました。「京都へ行ったら任天堂の本社の写真を撮る。」
と いうのを聞いて 「よっぽど好きなんだね。」 なんてだんなさんとうわさをしていました。
富士山ツアーの帰りに 「任天堂の花札が欲しい。」 と言っていたのを聞いた私達は 「花札なら安いし、かさばらないからプレゼントしよう。」
とおもちゃ屋さんへ寄ったところ、 ゲームコーナーに直進し、ささっていたJ君。特に気に入ってたゲームが 「サンバでアミーゴ」
というマラカスを音楽に合わせて振るゲーム。帰る前に東京で買うそうです。 イギリスで買うよりもだいぶ安かったらしく、かなり感動していたようす。
その日の夜、家族みんなで 回転寿司を食べに行った帰り、ゲームセンターに寄ったら、ありました!サンバでアミーゴ!!
それを見つけた時のJ君の顔!ほんっとに嬉しそうでしたよ。ノリノリでトライして見事にクリアー してました。日本製のゲームもちゃーんと語学習得の動機になるんですねぇ、人によっては。
B日本におけるアメリカ英語に肩をすくめる!
お互いに、こんな風に勉強をしているという語学の話をしている時に、 私が毎日聞いているNHKラジオを録音したものを聞かせました。
すると途端に眉をひそめて 「?」 といった顔をするJ君。 そしてひとこと 「アメリカじんで〜す。」 J君いわく
「アメリカ人は好きだけど アメリカ人の英語は too casual 」 だそうで。ふうむ、なるほど。
ラジオのテキスト(米語)をパラパラめくって 「working mom? ちがう、mumだ。」 とか
ラジオ番組の講師が 「Are you ready, guys?」 と言うのを聞いて首を横に振り嘆く。 でも、イギリス英語を教えてくれる番組がないのよ。NHKテレビで放送されている
『イギリス大好き』 (半年間限定) が日本のテレビで現在学べる唯一の イギリス英語番組なんですから。
『イギリス大好き』 のテキストをパラッと見て 「これはとてもいい英語です。」 と言っているJ君に
本物の英語は 『イギリス英語』 だ、というプライドを垣間見たような気がしました。
Cやっぱりつきもの 「日本食あれこれ」
彼は食べ物においてもなかなかの日本通なんですね。納豆も梅干もだいじょうぶ。 うちではうなぎ (丼)
に挑戦してもらったところ、けっこう気にいった様子でおかわりしていました。 家族で行った回転寿司でも色んなネタに挑戦しておいしそうに食べていましたよ。
日本酒も OK、あんこのだんごもお茶といっしょに食べていましたが、ひとつダメだったのが、 つきたてのおもち。最初におろしもちをひとくち食べて
「んんーーっ??」。 大根の味に慣れてないのかな?と思い、きなこのかかった安倍川もちに挑戦したけど、 やっぱり 「んー??」 でした。「hard
to chew」 だそうです。 あんだんごは大丈夫でつきたてのおもちがだめとは意外。食感がだめなんでしょうかねぇ?
D誠実な人柄に感激!!
私の家を発つのが火曜日でした。前日の夜、話をしていて寝るのが遅くなったし、 翌日は京都への移動日だから急ぐ必要もないのでゆっくり寝るように言ったところ、
「子供達は学校へ何時に行きますか?」 と聞くJ君。「7時半ごろかな?」 と言うと、 「別れのあいさつをしたいので絶対に起こして欲しい。」
と言うじゃ ありませんか。あー、この人はまじめないい人だなぁ、とつくづく思いましたよ。 彼なら日本中どこへ行っても歓迎されるでしょうね。日本人と感覚的にも近いし。
彼はいつか日本で仕事をしたいようですが、彼ならすんなり溶け込めるような気もしました。
★最後に笑い話をひとつ。
我家の建て付けの悪さのせいか、ドアがうまく閉まらなくて、 そこからスーっと風が入ってきたらJ君がひとこと。「ソヨカゼデスカ?」
いいえ、そんなかわいいもんじゃありません。すきま風です!
富士山の写真を撮りまくり、富士山の絵葉書を買いまくっていたJ君。
うまくもてなせたかどうかはわかりませんが、とても楽しい経験でした。 と同時にインターネットがこんな風に人と人を結びつけるという不思議さに驚き、
違う国の人とでも少しの言語力と互いを思いやる気持ちさえあれば楽しい時間が 過ごせるんだなぁということを実感しました。J君が日本語を話せると思うと、
私達もかなりリラックスできて、彼が 「外国人」 であることを忘れそうなほど親しみやすかった。 やっぱり言葉は大事なコミュニケーションツールですね。
J君に会って、英語そのものや、英語でいかにコミニュケーションをとるかに、
ますます興味がわいてきました。いい刺激にもなったし、 J君の日本に来たいという夢がかなったのと同じように 私もネイティブの人と話がしてみたいなぁと思っていた夢がかないました。